マウスピース矯正と治療中の痛みについて

マウスピース矯正と治療中の痛みについて

神奈川県藤沢市の歯並び専門の歯医者 藤沢歯ならび矯正歯科
歯科医師 院長 木村桂介です。

マウスピース矯正は、近年多くの方に選ばれるようになった歯科矯正方法の一つです。見た目が目立たず、取り外しが可能なことから、特に大人の方やライフスタイルを重視する方に人気があります。しかし、矯正を行う上での大きな関心事の一つが「治療中の痛み」です。今回はマウスピース矯正に伴う痛みについて詳しく解説し、その対処法や治療におけるメリット・デメリットについても触れていきます。

目次

1. マウスピース矯正とは?
2. 治療中に感じる痛みの原因
3. 痛みへの対処方法
4. マウスピース矯正のメリットとデメリット
5. まとめ

1. マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のアライナーを使用して歯をゆっくりと動かす矯正技術です。従来の金属ブラケットとは異なり、取り外しが可能であり、見た目も自然に仕上がります。このため、日常生活で矯正治療中であることを気づかれることが少ないのが特長です。また、食事やブラッシング時に取り外せるため、衛生面でも利点があります。

マウスピース矯正は個々の患者に合わせたカスタマイズが可能で、デジタル技術を駆使して治療計画が立てられます。一般的な矯正期間は1~3年程度とされており、症例によっては短期間で結果を得られることもあります。ただし、計画された装着時間を守ることが大切で、通常は1日に20時間以上装着することが推奨されています。

2. 治療中に感じる痛みの原因

矯正治療で痛みを感じる最も一般的な理由は、歯の位置を移動させる力が加わるためです。これはマウスピース矯正にも言えることで、最初にアライナーを装着した直後や新しいアライナーに変えた直後の数日間に、圧迫感や痛みを感じることがあります。この痛みは、歯が新しい位置に動こうとしている間に、歯根や周囲の組織が刺激されるためです。

特に初めてマウスピースを装着した際に痛みを感じる患者さんが多いですが、多くの場合、これは一時的なものであることがほとんどです。通常、数日以内に痛みは和らぎます。しかし、個人差があり、痛みの強さや持続期間も患者によって異なります。

3. 痛みへの対処方法

治療中の痛みや不快感を軽減するための方法はいくつかあります。まず、痛みがある場合には、市販の痛み止めを使用することが可能です。通常の急性の痛みと同様、適切な鎮痛剤により和らげることができます。ただし、薬の使用は一時的な対処法であり、常用せず必要な時にのみ使用するよう心がけましょう。

また、マウスピースを装着している間は、硬い食べ物を避けることもおすすめです。柔らかい食事を取ることで歯や歯茎にかかる負担を減らし、痛みの軽減につながります。さらに、マウスピースを毎日きちんと装着することで歯の動きがスムーズになり、痛みの軽減につながることもあります。

冷たいものを利用して痛みを和らげる方法もあります。冷たいウォーターボトルや冷えた布を痛む場所や頬に当てることで炎症を抑える手助けになります。

4. マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正の最大のメリットは、その目立たない外観です。日常生活でこだわりたい方や職業柄目立つ矯正は避けたい方にとって、大きな魅力となっています。また、取り外しが可能であるため、食事や歯磨きの際にストレスがありません。

一方で、デメリットとしては、自己管理が非常に重要だという点が挙げられます。決まった時間装着しなければ矯正効果が得られないため、スケジュール管理や装着の励行が求められます。また、長く続く歯型合わせやアライナーの差し替えに細心の注意が必要になることもあります。費用面では、保険適用外となることが多く、比較的高額になることがあります。大まかな相場として30万円から100万円程度が一般的です。

5. まとめ

マウスピース矯正は、見た目の自然さやライフスタイルを重視する方に人気の高い矯正方法です。ただし、治療中の痛みは避けられない一因であるため、痛みへの対処法を事前に理解しておくことが大切です。日々の装着や痛み管理をしっかりと行うことで、治療をスムーズに進め、理想の歯並びを実現することが可能です。適切な治療計画と管理を心がけながら、ぜひ素敵な笑顔を手に入れてください。

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