インビザラインは医療費控除の対象?やり方と必要書類は?

インビザラインは医療費控除の対象?やり方と必要書類は?

神奈川県藤沢市の歯並び専門の歯医者 藤沢歯ならび矯正歯科
歯科医師 院長 木村桂介です。

インビザラインは、目立たずに歯並びを整えることができる矯正治療として人気があります。その治療費用は決して安くはないため、医療費控除の対象かどうかは多くの方が気になるポイントです。ここでは、インビザラインと医療費控除、さらに控除申請のための必要書類や手続きを解説します。

目次

1. インビザラインとは
2. インビザラインは医療費控除の対象か?
3. 医療費控除申請のやり方
4. 医療費控除に必要な書類
5. インビザライン治療で知っておくべきこと
6. まとめ

1. インビザラインとは

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用することで、歯列を整える矯正方法の一種です。従来のブラケットと違って、器具が目立たないため、見た目を気にする方にも安心して装用できるのが特徴です。インビザラインは、患者一人ひとりに合わせたカスタマイズされたマウスピースを数週間ごとに交換して、少しずつ歯を動かしていきます。主に軽度から中度の不正咬合に適していますが、技術の進化により複雑なケースにも対応可能となっています。

治療費は通常70万円から100万円程度で、治療期間は1年から2年程度が一般的です。治療費用や期間は個人の歯並びの状況や治療の進み具合に応じて様々です。身体的メリットとしては、痛みが少なく、食事や歯磨きの際に取り外しができるため、口腔内を清潔に保ちやすいですね。デメリットとしては、装着時間を守らないと効果が得られず、装置の紛失や破損時には追加費用が発生する場合がある点です。

2. インビザラインは医療費控除の対象か?

インビザラインは、医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除は、年間で支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税を軽減できる制度です。インビザラインを含む矯正治療がこの対象となるかどうかは、「歯の機能を回復させるために必要」と判断されるかがポイントです。具体的には、咬み合わせや発音に支障があるなど、医師の判断に基づいて治療が必要と認められる場合です。そのため、単に審美的な目的のみで行われる矯正治療は対象外となる可能性があります。

3. 医療費控除申請のやり方

医療費控除を受けるためには、確定申告が必要です。医療費控除は、年間の総所得金額等による所定の計算法で差し引かれる金額を超えた部分に対して適用されます。基本的には、家族全員の1年間の医療費が合計10万円(所得が200万円以下の場合は総所得金額の5%)を超えたときに利用できます。申請は確定申告期間である毎年2月から3月中旬までに行う必要があります。

まず、年間で支払った医療費を全て計算しましょう。領収書や医療機関からの請求書は大切に保管しておくことが重要です。これらは、申告書作成の際に詳細を記入する基礎となります。次に、国税庁のウェブサイトから確定申告書をダウンロードし、必要な情報を入力します。申告書を完成させたら、最寄りの税務署に提出します。この手続きは、e-Taxを使用することでオンラインで完了することも可能です。

4. 医療費控除に必要な書類

医療費控除の申請には、いくつかの書類が必要です。まず基本となるのが、治療にかかった費用の領収書です。これは、インビザライン矯正治療の費用を払った証明となるため大変重要です。また、場合によっては、医師が発行する「証明書」や「診断書」が必要になることもあります。これは、治療の目的が審美性ではなく、機能改善であることを示すための書類です。

その他にも、医療費控除を受けるためには確定申告書が必要です。確定申告書は、税務署で入手することも可能ですし、国税庁のウェブサイトからダウンロードすることもできます。医療費の明細書は、申告書に添付することが求められています。また、銀行の通帳など、医療費を支払ったことを証明する資料も準備しておきましょう。

5. インビザライン治療で知っておくべきこと

インビザライン治療を始める際に知っておくべきことはいくつかあります。まず、透明で取り外しが可能なため、他の矯正装置に比べて衛生的で、生活の自由度が高いという特徴があります。しかし、この自由性が逆にデメリットとなる場合もあり、装着時間を守ることが難しい方には効果が薄くなる可能性があります。

また、治療開始から完了までの期間や費用は、個々の症例や治療の進行により異なるため、事前に担当医としっかり相談する必要があります。治療途中での装置の紛失や破損には注意が必要で、追加費用が発生することもあります。さらに、インビザラインは軽度から中度の症例に適しており、複雑な歯列不正がある場合は他の矯正治療法を検討することも視野に入れておくべきです。

6. まとめ

インビザラインは、見た目を気にせずに歯並びを整えることができる魅力的な選択肢です。一般的に医療費控除の対象になりますが、機能的な理由で医師が必要と判断した場合に限ります。申請をする際には、確定申告が必要であり、そのために領収書などの書類を適切に管理しておくことが重要です。経済的な負担を少しでも軽減するためにも、医療費控除の制度をしっかりと活用しましょう。歯科医師として、患者様がより良い矯正治療を安心して受けられるよう、しっかりとした支援を行っていきたいと考えています。

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